ちょっとカゼで体調を崩しましたため、さくら剛ブログと同内容の更新となります。以下、ご覧下さいませ。
先日、作家の石田ゆうすけさんとお会いしました。
さくら剛を知っているという人なら、ほとんどの方は石田ゆうすけさんもご存知だと思います。なにしろ旅行記コーナーの定番ですね。7年半の自転車による世界一周を書いた「行かずに死ねるか!」(幻冬舎文庫)がベストセラーになっています。
石田さんとは文庫本が同じ出版社から同じ日に発売されたり、テレビの収録で顔を合わせることがあったり、他にもごにょごにょ……ということで、なにかとご縁がある仲でした。そこで今回は、完全プライベートということで他の友人含めて少人数で密会を行ったというわけです。
基本的に初対面の人とは喋ることを断固として拒否する僕ですが、石田さんとの密会は異様に盛り上がりました。
普段同業者と顔を合わせることはほとんど無いということもあり、とても貴重な機会となりました。4時間くらいひたすら話をしていたでしょうか。いけない話を。
石田さんのブログにも書いていただきましたが、我々は、なんとなくお互いに方針というかスタンスが似ているというのは多分にあるかと思います。考え方が似ているから同業者になっているのか、同じ業界に入ったから考え方が同じになったのか? 具体的に話すと細かくなるのであれですが、旅が好きじゃないところとか、表現の仕方とか、その他もろもろで非常に共通しています。
ただそれは考え方だけの問題であり、7年も自転車で世界をまわっていた石田さんと、所詮公共交通機関を使って普通の観光旅行に行っただけの僕とは越えてきたものは全く違いますが。
もちろん、僕には自転車旅は絶対にムリです。なにしろパンクしたらもう旅が終わりですから。自分で直せないので、途中でパンクしたら一度日本に帰国して自転車屋さんに行って修理してもらってまた旅を再開しなきゃなりません。人見知りだからヒッチハイクもできなければ見知らぬ人の家に泊めてもらうこともできないし。世界一周をするなら、僕は飛行機で無着陸で世界一周をしたいです。1泊程度で。
そんな過酷な自転車旅を無帰国で7年も続けた石田さんというのは、ある意味人間ではないと言えるかもしれません。
旅が好きじゃないという点では、「旅が好きな人」と話をすると僕はかなりの違和感を覚えるというか全然話が盛り上がらないんですが、石田さんは僕と同じ「旅が好きじゃない旅行作家」であり、話はぴったり合いますね。「旅が好きじゃない」というのは、面白いということの条件だと思います。よく聞いてください。旅が好きな奴が書く旅行記なんて面白くもなんともないんだよタコがっっ!!!
ウソです。面白いです。
結果的にかなり多岐にわたっていろいろと語りましたが、振り返ってみればその多くがなんと!!! ブログという公の場ではとても書けないそれはそれは恐ろしい内容であったとの噂です。
僕たちは初対面なのに、お互いに知ってはならない秘密をいろいろ知ってしまいました。ある意味核の抑止力を持っているような状態であり、おかげで僕と石田さんは戦争に至ることは無いでしょう。
というのは冗談ですよ! 冗談です! 半分は! でもまあこんな業界にいるといろいろ同業者にしかわからない苦労や不満や事件があるということで。利害関係の全く無い同業者だけに、隠し立てをせず話せました。悪口を言ったり。
いつものブラックロードの方々と同様、貴重な旅行記業界の仲間(というより先輩ですが)として、これからも石田さんとはぜひ共闘していきたいと思っています。
それではみなさま、ごきげんよう。これからも健康に過ごされますように。