熊は怖い

 ホラー映画より怖い、実際にあった事件です。最近知りました。この事件です。こちら(wikipedia)です。
 ホラー映画くらい怖いです。ホラー映画ではモンスターが出て来て人間を無惨に襲いますが、この事件は現実に起こった出来事だというのが本当に怖いです。記事内からリンクされている他の事件も、同じように怖いです。また、この記事を読んだ後で、事件跡地の映像を見るとまた本当に怖いです。http://bit.ly/AioYAe こんなデカい熊に周りの人間がバリバリと食べられて行くなんて。体を食いちぎられた破片があちこちに転がり、ヒグマにくわえられて森の中に連れて行かれる女性の唱える念仏だけが静寂の中に聞こえるという・・・
 こんなのを見ると、最初に熊の居場所を奪ったのは人間なんだとか言っていられなくなるように思います。殺るか殺られるかです。ネコにエサをやるなという人間を見ると、ネコの居場所を奪っておいて勝手なことを言う思い上がった野郎にすごく頭にきますが、この事件の、3mにもなるというヒグマに関してはもう人間対ヒグマの戦争、これはもうやるしかないという気分になってしまいますね。戦争ですね。「家なき子」の映画版ですね。
 とはいえ、普段はマタギが山に入って行って熊を撃っているわけですから、熊の立場で考えると、罪もない仲間を殺しまくっている敵の陣地を今度はこちらが襲撃してかたきを取っているだけですから、この事件は熊にとっては胸のすく思いでしょう。そう考えると人間殺されて当然ですね。この記事を読んで怖いと思うことが、すでに偏った考え方かもしれません。人間側の勝手な考え方なのですから。生物として完全に対等な立場から見ると、相手を殺している量は圧倒的に人間の方が多いし、しかも先に殺したのは人間の方だし、裁判ならヒグマは無罪でしょう。人間こそが死刑を宣告されて当然です。しかし、生きながら3mもの恐ろしい獣に体を食べられるというのは、どんな気分なんでしょうね。その場面、見てみたいです。