第236回放送 「1年後のコロナ2 緊急事態宣言の効果」

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グラフはこちらのサイトでご覧ください。放送中に話していました、緊急事態宣言区域と、それ以外の区域の感染者数の増減比較のグラフです。

本の画像をそのまま載せるのは避けますが、ほぼ同じグラフを京都大学の藤井聡さんがツイートされています。こちらのツイートです。
が、しかし、こちらの藤原かずえさんがアップした、実効再生産数の推移のグラフの方がわかりやすいと思います(1個下の、ぶら下がってる方の画像)。

該当ツイートから画像を引用させていただきます。

宣言区域と、後に宣言が追加された区域、宣言が出ていない区域、どこも実効再生産数が同じように推移しているのがわかると思います。

「いま我慢すれば2週間後に効果があらわれる」とよく言われているように(藤井アナも言っていましたね)、仮に緊急事態宣言に感染者を減らす効果があるとして、それが報告数に表れるのはおよそ2週間後になります。グラフ中に「宣言の影響」というラインがある、そこからです。
しかし実際のところ、ほぼ宣言が出た瞬間……ですらなく、宣言が出る少し前から上昇が止まり減少に転じているわけなので、現実にはそれよりも2週間程度前から勝手に減っていたということになります。

緊急事態宣言にしっかりした効果があるのならば、「当初地域の宣言の影響」「追加地域」という赤&青のラインでグラフの角度がはっきり変わらなければいけませんが、結果はご覧の通りとなります。
もしこれが薬やワクチンの治験であったら、「効果なし」という結論になります。

とはいえ絶対に効果が皆無だと証明されたわけでもないので、グラフに表れない誤差程度に感染を減らすというかすかな可能性は残されていると思いますが、パート1,パート2でお話しした対策による未曾有の社会被害を思い出し、メリットとデメリットを比べてみていただければと思います。