著作権

 ドラえもんについての話の中で、「中国のドラえもんは中国語を喋っていた」と言ったんですけど、その中国語を喋るチャイニーズドラえもんの動画をここに貼り付けようと思い、Youtubeへのアップロードを試みました。

 中国の宿に泊まっていた時に、テレビ画面をそのまま画素数の低いデジカメで少しだけ動画撮影をしたのです。もともとのテレビの画質も悪いですし、それをデジカメで撮ったものだからおきまりの黒い波線まで入っちゃって散々ですただ、音声はわりとはっきりとらえられていました。

 で、その動画をアップロードしたものの、ドラえもんの著作権者さんの動画会社からYoutubeに異議申し立てがあったとのことですぐに削除されました。毎日動画タイトルで検索をかけてチェックしているのでしょう。すばらしく仕事が早いですね。

 こういう事態はもちろん初めてなのですが、びっくりしたのが、著作権に関してYOUTUBEで動画が削除されると、次にYoutubeを使おうとする時に強制的に「著作権に関する動画」を見せられるページに飛ばされるんですよ。
 その動画に脇には、動画に関する4問の問題文が並んでいて、たとえば「次のうち著作権の侵害に該当するものはどれか」みたいな問題、それに正解しないと引き続きアカウントが使えないのです。それを答えないと他のページを見せてくれないのです。

 ところが、問題文はなぜか日本語と英語の問題が半分ずつで、さらにその問題を解くために見なければいけないアニメ動画は字幕すらついていない英語のアニメなんです。それで問題に正解しなくてはならないというのはかなりハードなことです。というか無理でしょ。

 ちなみに 画質も最悪ですし言葉も中国語ですし長さもせいぜい20秒くらい。そんな動画でも異議申し立てをされるというところがなかなか緻密ですね。
 僕も自分の本の著作権者ですが、仮に自分の本が中国語に翻訳されて出版されていたとして、その本の中身が3ページくらいweb上にアップされていたら……。そんなことで異議申し立てをしようとは全く思いません。一切気になりません。しかし、とはいえアニメの制作会社のみなさまとしては、どの程度ならよくてどこからはダメで、そんな基準をいちいち考えながら異議を申請するほどヒマじゃないと思います。

 自分がまさに著作権に関わる仕事をしていながら、今回の件では「ああこんなのでも許容してはくれないんだなあ」と初めて知って驚かされたという、まことにお恥ずかしい話でした。お粗末でした。