最近見た映画の中でヒット作があります。
最近見たといっても、僕はツタヤの宅配レンタルを利用しているため最近上映されたものではなく「最近借りたDVDの映画」っていう意味ですが、その中でけっこう衝撃を受けたのが、「キング・コング」です。
みなさんご存知かと思いますが、キング・コングはすごくふるーい作品があって、それが何度もくり返しリメイクされております。
でやっぱり、なんといっても1933年に作られた最初のキング・コング、これが時代を感じさせないくらいの名作で本当に素晴らしい。と、そのへんの映画マニアのようにカッコつけて言ってみたいところですが、そんな古いの僕は見てません。だって古いですからね。僕は現代っ子ですから。昔のやつが一番いいとかそういうことを言う奴は、別に本当に昔の作品がいいと思っているわけではなく、自分はそんな昔の作品もちゃんと見ているツウな人間なんだぞっていうことを自慢したいだけなんです。他に自慢できることが何も無い寂しい人間ですから。
話を戻して、僕が見たのは、一番新しいキング・コングです。一番新しいとはいえ作られたのは7年前なのですが、7年前といえばちょうどスターウォーズ新3部作も完結するころのCGバリバリの全盛期であり、監督がロード・オブ・ザ・リングシリーズとどうやら同じ人らしいということもあって、この映画の中でCGのキングコングは完全に生身の人間と同じ土俵に立っています。どう見ても、本当にいるんですよ。人間と同じところを歩いています。
映画ってもうこんなレベルにまで進化してしまったんだ、と僕は驚きで目が点になりました。キングコングもそうだし、島には他にも巨大化した生物とか昆虫とかいろいろいるんですが、それらと人間が戦う場面などあまりにリアルすぎて虫嫌いな僕としては「もうやめてくれ~~(涙)」とテレビの前でわめきながら、それでも目が離せない、久しぶりに時の経つのを忘れて見てしまった映画でした。おすすめです。でもアクションとかCGの映画を純粋に楽しめる、素直な方におすすめです。映画やドラマといえばすぐストーリーの粗探しをしてケチをつけたがる、頭の硬い人は見ないでください。
ちなみに、ツタヤのサイトでの、そのキング・コングの紹介ページを見てください。こちらのページです。
パッケージ写真の右側に、映画のストーリー解説があります。「33年製作のSF映画の金字塔「キング・コング」を空前のスケールでリメイクしたアドベンチャー超大作」からはじまって、冒頭から中盤までのあらすじが簡単に解説されていますね。
キング・コングにはバリエーションがいろいろあって、1933年に作られた最初のキング・コングのページはこちらになり、ここでも「時代を超えて語り継がれる特撮映画の記念碑的作品。冒険映画製作者・デナムは、撮影隊を引き連れて南海の孤島に辿り着き、その島に王者として君臨するコングと出会う。やがて捕獲されニューヨークに連れて来られたコングは、そこで大暴れするが…。」というように、読む者の興味を引き立てるようなあらすじ紹介が書かれています。
あるいは、日本で作られた「キングコングVSゴジラ」という映画もあり、リンク先を見ていただくとやはり同様のストーリー紹介が書かれています。別にキングコングシリーズじゃなくても、どの映画のページもそのような紹介文が記載されています。
ところが、キング・コングのまた別のバージョンの作品というのがあって、1976年に作られたキング・コングはこちらのページになりますが、なんか紹介文がヘンです。「旧作のようなモデル・アニメーションにこだわりさえしなければ、ヌイグルミのコング(特殊メイクアップ・アーティストのリック・ベイカー自らが演じる)というのは質感・力感の表現に長けており悪い選択ではないのだが、いかんせんドラマの展開が平板なのと視覚的な見せ場に欠けるのとで内容空疎な作品に終っている。」などと書かれています。
これはおかしいでしょう。DVDの紹介ページは、その作品をお客さんが借りたいと思うような紹介をしないとダメじゃないですか。現に他のほとんどの映画はそのように紹介されています。なんでこれはどこの馬の骨ともわからぬ部外者のツタヤライターさんがケチをつけている文章になっているのでしょうか。紹介文なんだから、意見を書いちゃダメです! レビューコーナーは別に用意されているのだから、個人的な感想はそっちで書かなきゃ!
そんで、この作品の次に作られた、「キングコング2」というのもあります。これは1986年製作で、ファミコンのカセットもタイアップとして発売されたのでなんとなく覚えている人もいるかもしれません。僕は小学生の頃にテレビCMでよく見かけたような気がします。そのキングコング2ですが、ツタヤでの紹介はこのようになっています。
みなさん、どう思いますか? ひどすぎませんかこれ!! なんじゃこりゃ!!!
この紹介文を見て、キングコング2を借りたくなる人が果たしているのでしょうか。僕は他のリメイク版も見てみようかなと思ったのですが、まさにこの紹介文を見てレンタルリストへ入れるのをやめました。1933年版の、最初のやつだけ見てみることにしました。それにしても、どこの馬の骨だかわからんツタヤライターさんに「救いようが無い」とまで書かれてしまったキングコング2の関係者さんかわいそすぎます。