12月31日

 年末年始とて、いつもと変わらぬ暮らしをしている私、さくら剛です。
 ただ、いつもと変わらぬ暮らしを送りたいと願っているのに、世の中がそうさせてくれません。まだ今日は年末だからよいものの、明日の元日ともなればいきつけのスーパーも閉まっており、あちらも休みこちらも休みと、揃いも揃って休みまくって本当に情けないです。そんなに休みたいのかと。そんなに楽がしたいのかと。
 1月1日などというものは、なまけたい一心でものぐさ学者さんが勝手に定めた日付なのです。本来なら、12月31日の次は13月1日でいいじゃないですか。それはごく普通の平日です。新年でもなければ1月でもない。それでいいんです。いつも通り暮らせばいいんです。256月31日までいったら、そしたら1月に戻ってもいいです。それだけの周期ならば、1日くらいお正月気分で休んでも見逃してやります。
 そういえば日刊サイゾーさんの記事で、新刊を取り上げていただきました。ありがとうございます。ここです
 なぜ12月の次に1月にしてしまったのか。それは地球の公転周期が365日だからですが、別に365日を1年にすることはないんです。そんな設定にするから、365日という短い周期の中に正月休みなんていうものが入り込んで人間たちは怠けてしまうんです。365日で1ヶ月にすればいいんです。1月は365日まであります。2月365日、3月365日というふうに、12月365日の翌日に、今の数え方でいえば12年経ってようやくお正月が来るわけです。12年がんばれば、年明けの3日くらいは休んでもいいでしょう。
 年末年始は厄介なんです。出版社に原稿の持ち込みをしていた時も、12月と1月は避けなければいけませんでした。年末の忙しい時期に持ち込みに来るなんて非常識だ、と言われそうだったので。12月と1月は、がんばりたくてもいろいろと障害がある。カレンダーなんてものが存在するせいで。年末年始なんてうっとうしい。
 ちなみに作家には休日という概念はありません。出版社には休日があります。しかし作家には休日はないですね。そこに温度差があります。ただし考え方によっては1年中ずっと休日ともいえますけど。休日というのもなし、出勤というのもなし、ただ1年中ずっと気ままに自分のことをやっている、そんな立場です。作家というのは。職業ですらないような気がしてきます。出勤していないわけですから。僕は今年あたりから偉そうに作家を名乗るようになりましたが、ただ名乗っているだけですから。作家のライセンスも免許も持っていないし、偉い人から任命されたわけでもないし、誰でも名乗れるポジションです。誰かが名乗ったとしてもその人が本当に作家なのか、専業なのか副業なのか、なんの作家なのか、証明するものは何も無い。しかし誰でも名乗った時点で作家になれる。否定される筋合いはない。なにかを自分で作っていれば、それは作家です。そんなものを職業と呼べるのでしょうか。いいえ、職業というよりも、「立場」といった方が適切かもしれません。だから僕の職業は踊り子です。僕にとっては、年末年始も普段と生活も意識もなんら変わりません。クリスマスもゴールデンウィークも同じです。だから、正月なんてものは一切気にせず、正月なんてものの存在は忘れて明日は普段通りさくら通信の放送を更新します。

第36回放送 「外国人」

海外の人たちと日本人の感覚の違いについて話しています。
日本での常識も、海外では通用しないのさ!!
というと比較的真面目な内容に感じますが、つまり外国を旅していて感覚の違いにより悲惨な目に遭った体験談、などについて話しています。
久しぶりに旅をテーマにした放送であります。

クリスマスソング

 このところ、出版社の営業の方と一緒にちょくちょく都内もしくは近隣の本屋さんに挨拶回りに出かけています。
 とはいえ、基本的にはアポなしで行くため、冷たくされることもあって精神的なダメージを受けたりします。もちろん、本屋さんはお客さんの相手をするのが第一の仕事ですから、突然やって来た変な男たちに構う時間は基本的に無いでしょうからそれは当たり前のことではあります。納得がいきます。勝手に訪ねているわけですから!
 しかし一方で、突然の訪問にもかかわらず歓迎してくださったり話につきあってくださる書店の方もいて、そういうところでは非常に心が安らぐし、「自分がお客さんとして本を買う時には、ここに来よう!」と思いますね。突然やって来た名も無き訪問者の相手なんてしていられないというのが普通。ごく普通です。しかし一方で、突然やって来た訪問者にもにこやかに対応するのは優れた人。同じ拒否でも、「今いそがしいんで!」と冷たく言い放つより、にこやかに恐縮しながら拒否してくれる方は優れた人だと思います。普通なのは誰にも責められることではないけど、どうせなら自分だったら優れた人の方を目指したいなあと、感じさせられる経験でした。相手のことを将来のお客さんとして見られるかどうかという想像力が、ひとつ大事なことかなと思いました。優しくされたらプライベートでもそのお店で本を買いたいと思うでしょうし、人にも勧めるかもしれないんですからね。自分は、拒否する時もにこやかに拒否できるような心の広い人間になりたいと思う次第であります。
 それにしても営業というのは大変なお仕事ですね。あちこち動き回って体も使いますが、なにしろ精神的な負担が大きい仕事だと思いました。
 僕は遠い昔にテレアポの仕事をさせられたことがありましたが、あまりに辛くて途中からずっと114の天気予報に電話して、それを相手に独り言で営業トークを喋っていました。給料もらってるくせにその仕事ぶりはなんだ!ということになるので、バレはしなかったけど、こんなことで給料をもらうのはいかんと思ってすぐにその仕事を辞めました。そしたら暴行を受けました!! ひどいなあ。暴行するなんて。今も心の傷になっています。本当の話です。年末ですし、なんでも言ってしまっていいのです。
 そういえば、先日の日曜のトークイベントに来てくださったみなさま、どうもありがとうございました! 緊張したなあほんとに。小学校の時に帰りの会で順番に「1分間スピーチ」というのをやっていたけど、1分でもあんなに緊張したのに1時間を1人で喋るというのは……、緊張します。しかし野次を飛ばすような方も誰もおらずみなさん心優しく聞いてくださいって、おまけにいろいろクリスマスプレゼントもいただいて、心より感謝しております。いいお客さんで本当に良かったなあと思っています。本当に。あのとき暴行を受けた心の傷も、日曜にすべて癒えたような気がしています……。

第35回放送 「宇宙人」

宇宙人について、やや長めに話しています。
あの映画やこの映画のように、宇宙人が地球を侵略しに来ることはあるのか? この宇宙に、地球人以外の知的生命体がいる可能性はあるのか?
というようなことを話そうとしましたが、結局のところ宇宙人のヌメヌメに関する与太話だけが盛り上がりを見せました。情けない話です。
ということで、さくら剛の噂の新刊、「感じる科学」の公式サイトはこちらです。試し読みもできるようになっていますので、よろしければご利用ください。また、このページの右側→バナーにはamazonへのリンクもありますのでよろしければご利用ください。

新刊をどうぞよろしくお願いいたします。

先週末に新刊が発売になりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
とはいえ、今回は今までとまったく違うテーマであり、発売前に知り合いの方々に「今度こういう本を書くんですよ」と説明したり、既存の読者の方たちに向けてネット上で告知をしましても、ぜーんぜん期待を感じませんでした。さくら剛もいよいよ路線変更かーでも所詮シロウトがいきなり科学の本を書くなんて無理がありすぎるよなーまあせいぜいがんばったらいいよ、ご愁傷様、みたいな視線と意識をひしひしと、ずっと感じていました。

そう思われても発売前は「じゃあ原稿を読んでみてくださいよ!」と反論することができず、悶々としていましたがようやく本が発売になったことで、現物を示すことができるようになって嬉しいです。現物を示しても「やっぱりダメじゃん」と思われる可能性ももちろん残っていますが、今のところは読んでくださった方からの反応は悪くないので、少しは気が楽になっています。悪くないというより、むしろ旅行記より反応は良いかもしれずやや複雑な心境でもあります。「今までの本で一番おもしろい」と言っていただけるのは嬉しいのですが、今までの本とこの本を両方とも書いている著者としてはなかなか全面的に喜ぶわけにはいかないのではないか、と思いつつも、やっぱり作家は基本的には一番最近に書いた本が一番大事なはずですので、なんだかんだ言って結局ほぼ全面的に嬉しいです。

書店員さんからいただいたコメントを掲載したパネルもできました。
↓クリックしてみてください。

そして日曜はひさしぶりのトークイベントなので、今から緊張して弁当を食べ過ぎてますますお腹が出て来ています。イベントっていうのはほんとに心臓に悪いものです。寿命が縮みます。当日券がたくさんあるとのことなので、ご都合のあう方はご参加ください。http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=306
そんなわけでさくら通信の次回更新は月曜になるかもしれませんが、少しお待ちください。テーマはまた少し本の告知と絡みまして、「宇宙人」です!

第34回放送 「宇宙」

※公開休止中 過去放送&おまけ新作セットを購入するとお聞き頂けます

壮大なテーマでお送りします。これ以上壮大なテーマは無いと言えるほど壮大なテーマです。
宇宙に関連する話の中で、今回は特に「宇宙のできる前」に焦点を当てた驚くべき放送になっています。驚くべきというのは、「君はちゃんと驚くべきだよ。」という意味です。驚くことが義務であるということです。驚かなければならないのです。ついでに、思い出したように新刊の告知もしています。
そしてその噂の新刊、「感じる科学」の公式サイトはこちらです。試し読みもできるようになっていますので、よろしければご利用ください。また、このページの右側→バナーにはamazonへのリンクもありますのでよろしければご利用ください。

寒いですね

 今週から開始しました「過去放送&おまけ販売」、早速ご購入いただきました方、どうもありがとうございます。
 申込時にご意見やメッセージを書いていただいたものに関しては、ほとんどのものを読ませていただいております。僕には全部のメールが届いているわけではないので、まだ拝読していないものもありますが、これから少しずつメールを牛耳っている山本さんに情報公開を訴えかけて行き、僕がまだ見れていないメッセージについても確認できるようにがんばっていきたいと思っています。
 なお、現在こちらで確認できた申込みに関してはすべて山本さんから返信メールを送っています。しかしもしかしたら申込みフォームからの転送がうまくできていないものが無いとも言い切れませんので、申込みフォームから送信をしたけど、現時点(2011年12月10日時点)でまださくら通信から連絡が来ないという方がもしいらっしゃいましたら、ツイッターや「サイト案内」のフォームやトリカゴ放送で公開しているtkagoアドレスのメールなどへお手数でございますがご一報いただければと思います。
 すでにダウンロードしていただいた方々には、おまけ放送の内容と音声品質についてそれなりに高評価をいただいておりまして大変光栄に存じます。次回セットの販売はまた10回ほど後になると思いますが、より良いものを目指して精進していきたいと思っている次第です。

 最近のニュースとしては……
 中国のサイトに、「日本人が書いた長編中国旅行記」が翻訳されて1話ずつ掲載されています。もちろんその日本人とは私、さくら剛です。本人があずかり知らぬところで勝手に翻訳&掲載されてるんですけどね……。
 最新の更新は、成都を目指して電車に乗るあたりのこちらのページです。
 無断転載とはいえ、すっごく丁寧に翻訳していて、日本独自の時事ネタや芸能人や歴史用語をカッコ書きでいちいち説明しているという、その気の効き方が、僕からしたら非常に恥ずかしいです。ギャグを説明されるほど恥ずかしいことはない。宮崎あおいと出川哲朗の写真まで載せてるし・・・。今回のページでは「中国人は歌舞伎町で青龍刀持って悪さしてる」みたいな部分も注釈つきで翻訳されてしまっており、もう勘弁して欲しい気持ちです。今後もっとひどい中国人への悪口がどんどん訳されてしまったら。僕のホームページが攻撃、改ざんされてしまったり、ましてや個人的にさらわれたりしないかとても心配です。いやだわあ。こわいわあ。

第33回放送 「過去放送&新作販売」

タイトルの通り、今回から「過去放送&新作セット」の販売を開始しました。
詳しい内容は、ぜひ放送をお聞きください。
また、以下のページでも販売方法、放送内容を記載しております。さくら通信の赤字解消のために、どうかみなさんひとつご協力をお願いいたします!

😎 新作販売ページ

:mrgreen: おまけ放送内容説明ページ

12月3日

 すっかり寒くなりましたね。今年もあと1ヶ月で終わりです。12月はいい月です。なにかとイベント的な雰囲気が漂っているので。そのかわり、年が明けて正月休みも終わってしまったら……、学校も仕事も始まって、もうイベントはなく、ひたすら寒い2月がやってくる。寂しいではないですか。悲しいではないですか。2月は寒いですよ……。ものすごく寒いですよ……。もう永遠に春は来ないですよ……。
 この際、2月なんてなくして、1月からいきなり3月になればいいですよね。3月と4月ともなれば、出会いと別れがありイベント的な雰囲気が漂っています。春は来ないけど。5月はなんといってもゴールデンウィークがあります。6月から11月までは、いりません。ということは、1月、3月4月5月、12月があれば1年はこと足ります。これから暦を変えましょう。新しい、さくら歴を使うようにしましょう。そうすれば1年中ずっと楽しいことになります。ウソです。なりません。勝手に我々がさくら歴を使っても、社会がそれを許しません。社会によって、我々は淘汰されることになるのです。

 憂鬱な気分の時は、音楽を聴くと気が紛れますよ。励まされますよ。
 以下の音楽は非常に素晴らしいです。先週の記事で、タイタニックのテーマをとても素敵にリコーダーで演奏している男性を紹介しましたが、正直言ってしまうと、あのリコーダーはちょっと下手でした。素敵ではありましたが、たしかに心癒されはしましたが、もう少し練習すればいいのになあと思ったのは事実です。もう少しだけ練習して撮影に臨めば良かったのに。
 それで反省したのか、同じ彼が今度はゴーストバスターズのテーマを歌っています。貧乏暮らしなのか楽器を使えない代わりにすべて口で演奏していますが、リコーダー時の反省を踏まえてプロフェッショナルな演奏を見せてくれています。かっこいいですねえ。

 次の動画はどっきり音楽です。どっきり音楽ですが、感動的などっきり音楽です。感動的でないどっきり音楽も世の中にはありますが、これは紛れもなく感動的な方のどっきり音楽なんです。上のマルホランドさんといい、下のどっきり音楽の声楽家さんたちといい、なにかひとつの道を追求している人というのはすごくかっこよく見えます。その人にしかできない技術を持っているのだから。そういう人が僕は大好きなのです。
 しかし何度見ても、このどっきり音楽に登場している声楽家の方たちはかっこよくてたまりませんね。ツイッターやブログで「この動画マジウケルwww」と言いながら動画を貼り付ける立場ではなく、動画の中に登場できるような人物、そちら側の立場になりたいし、そんな生き方をしたいです。