このところ、出版社の営業の方と一緒にちょくちょく都内もしくは近隣の本屋さんに挨拶回りに出かけています。
とはいえ、基本的にはアポなしで行くため、冷たくされることもあって精神的なダメージを受けたりします。もちろん、本屋さんはお客さんの相手をするのが第一の仕事ですから、突然やって来た変な男たちに構う時間は基本的に無いでしょうからそれは当たり前のことではあります。納得がいきます。勝手に訪ねているわけですから!
しかし一方で、突然の訪問にもかかわらず歓迎してくださったり話につきあってくださる書店の方もいて、そういうところでは非常に心が安らぐし、「自分がお客さんとして本を買う時には、ここに来よう!」と思いますね。突然やって来た名も無き訪問者の相手なんてしていられないというのが普通。ごく普通です。しかし一方で、突然やって来た訪問者にもにこやかに対応するのは優れた人。同じ拒否でも、「今いそがしいんで!」と冷たく言い放つより、にこやかに恐縮しながら拒否してくれる方は優れた人だと思います。普通なのは誰にも責められることではないけど、どうせなら自分だったら優れた人の方を目指したいなあと、感じさせられる経験でした。相手のことを将来のお客さんとして見られるかどうかという想像力が、ひとつ大事なことかなと思いました。優しくされたらプライベートでもそのお店で本を買いたいと思うでしょうし、人にも勧めるかもしれないんですからね。自分は、拒否する時もにこやかに拒否できるような心の広い人間になりたいと思う次第であります。
それにしても営業というのは大変なお仕事ですね。あちこち動き回って体も使いますが、なにしろ精神的な負担が大きい仕事だと思いました。
僕は遠い昔にテレアポの仕事をさせられたことがありましたが、あまりに辛くて途中からずっと114の天気予報に電話して、それを相手に独り言で営業トークを喋っていました。給料もらってるくせにその仕事ぶりはなんだ!ということになるので、バレはしなかったけど、こんなことで給料をもらうのはいかんと思ってすぐにその仕事を辞めました。そしたら暴行を受けました!! ひどいなあ。暴行するなんて。今も心の傷になっています。本当の話です。年末ですし、なんでも言ってしまっていいのです。
そういえば、先日の日曜のトークイベントに来てくださったみなさま、どうもありがとうございました! 緊張したなあほんとに。小学校の時に帰りの会で順番に「1分間スピーチ」というのをやっていたけど、1分でもあんなに緊張したのに1時間を1人で喋るというのは……、緊張します。しかし野次を飛ばすような方も誰もおらずみなさん心優しく聞いてくださいって、おまけにいろいろクリスマスプレゼントもいただいて、心より感謝しております。いいお客さんで本当に良かったなあと思っています。本当に。あのとき暴行を受けた心の傷も、日曜にすべて癒えたような気がしています……。
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