12月11日

 ついほんの数日前、とあるピザのチェーン店さんから「結婚記念日おめでとうございます!」というメールをいただきました。
 僕の結婚記念日を祝ってくれるメールです。実にありがたい。
 みなさん驚かれるかもしれませんが、実を言うと、これは別に間違いのメールではないんです。
 僕はそのピザ屋さんのオンライン会員になる時に、ちゃんと結婚記念日の登録をしました。自ら登録をしたんです。自ら結婚記念日を登録したということは、どういうことかわかりますか?
 ……そうなんです。僕は、毎年結婚記念日間近になると送られてくるという、「結婚記念日割引」のクーポンが欲しかったんです。
 結婚してないのに結婚記念日を設定するということはウソをついていることになるんじゃないかという疑念が生まれる可能性もありますが、記念日の設定は日付だけであり、年の設定は無いのです。すなわち、いつかの年の12月のその設定日に将来結婚をすれば、それは正しい結婚記念日になりますよね。ウソをついているかどうか、今の時点ではまだなんともいえませんよね。本当になる可能性もあるわけだから。
 その日付を12月に設定しているということは、きっと登録したのが去年とか一昨年の11月くらいだったんでしょう。すぐにクーポンが欲しいから翌月の設定にしたのでしょう。その時の僕はものすごくピザを食べたかったに違いありません。
 忘れた頃にこうして「結婚記念日おめでとうございます!」のメールが届くと、自分が結婚していないことに対する嫌味に感じて頭に来るし、さらにそんなウソをついてまで割引を受けたかった過去の自分のあさましさにも嫌気がさしてきますね。最悪です。ストレスです。
 しかし届いた割引クーポンは、「ポテトをおまけします」程度の小規模なものであり、他の割引との併用も不可であるため、ランダムに時々届く「1000円引きお得クーポン」を使った方が断然お得なんですよね。辛いなあ。