新刊紹介など

 ワールドカップロスとも言える、心さみしい今日この頃です。今思えば、国々が予選リーグを戦っている頃が1番楽しかったですね。本当は決勝トーナメントの試合がレベルが高くて見ていても楽しいのですけど、でも決勝トーナメントを見ている時というのはそれはもう終わりが近い時なのです。準決勝や決勝戦なんてもっともレベルが高い試合なのだからそれこそがもっとも見ていて楽しいはずなのに、しかしその楽しさは「これでもうワールドカップが見れなくなってしまうんだ。もう次は4年後なんだ、次に見る時は4歳歳を取ってしまっているんだ」という悲しさを含んだ楽しさであるため、心の底から楽しめないのです。
 その分、予選リーグは強豪国の試合なら見ている分にもそこそこ楽しいですし「この後でさらに決勝トーナメントがある」「まだ日程の半分も消化していないんだ」と考えると余計にワクワクしてくるのです。

 ちなみに日本代表。日本代表はワールドカップ出場国の中では、全然強くないです。
 しかし僕は考えました。ギリギリでなんとかワールドカップに参加できているけれど、予選も勝ち抜けないほどの弱さである今の状態が、見ている側にとってはベストなのではないだろうか?と。
 というのも、逆に考えて、ブラジル国民はワールドカップを見ていて楽しいのでしょうか? 自分の国の試合はもちろん楽しいでしょう。しかし勝つのが当たり前で、負けたら楽しくもなんともありません。悲しむだけです。おまけにです。他の国の試合。ブラジル国民が他の強豪国の試合を見て、楽しいと思うでしょうか? だって普段ブラジル代表の試合ばかり見ている彼らにとっては、他の強豪国といったってブラジル代表に比べて激しくレベルが高いなんていうことはなく、つまり他の国の試合にはたいして凄みを感じないと思うのです。
 これが我々日本のサッカーファンなら? 我々は、当然日本代表の試合をよく見るわけです。それは楽しい。そして、勝ったら楽しいけど、今回のコロンビア戦のようにたとえ負けたとしても、おおーやっぱり世界の国は強いんだなあ、と感心することができる。負けても、悔しいだけではないのです。なおかつです。決勝トーナメントなどで強豪国の試合を見ると、日本戦とあまりにレベルが違うために、そのレベルの高さにとても感銘を受けるのです。なんていう凄い試合なんだ!素晴らしい!と。この感動が、普段ブラジル代表の試合ばかり見ているブラジル国民には無いと思うんです。
 だから、日本代表は、今のままの強さでいい!
 まあ、そんな感想でした。

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