第150回放送 「作家と本」

本があまり読まれない時代になっていますが、本にはそれなりの価値があります。
私さくら剛はそもそもネットの世界で活動していた素人、それが自分の旅行記をサイトで書いていたことがきっかけで、いつしか出版業界に関わるようになり、今では紙の本を書くことを生業としております。
そういう点ではインターネットというものには感謝してもしきれませんが、そういう立場の人間だからこそ、ネットの記事と紙の本の違いもよく理解しているのです。WEB上の記事と異なり、本というものがどれだけの手間をかけて、どれだけプロが力を結集して作っているのかを。

とはいえ今では本の世界も自転車操業、どんなに価値のない本でもとりあえず早く作って出してしまえ、という情けない事態が頻発しているのも事実。出版される本の数は年々増えておりますが、それだけ駄本も増えているという悲しい現実。
今回の放送で説明したようなネットと本の違い、そのクオリティの差をちゃんとキープできるよう、出版業界の方たちにはプロとして恥ずかしくない仕事を今後もしていって欲しいなと思います。自分もこれからもプロとして恥ずかしくない本を作っていきたいなと思っております。