先週あたりから、学生は夏休みになりましたね。
学生の頃は、この時期が一番楽しかったものです。まだまだ、夏休みはあと1ヶ月以上もあるじゃないですか!! あと1ヶ月以上も、学校に行かなくていいんですよ!! 夏休みはとにかく最高です。夏休みになれば、クラスメートたちにも教師にも会わなくて済むから。1ヶ月以上は1人の世界にこもれるから。
中でも、フジテレビの27時間テレビはもっともワクワクするイベントでした。
夏休みの一番楽しい時期に、昼間も夜中も一流タレントさんが出演しておもしろ放送をするという、テレビっ子にはたまらないお祭りが行われるのです。
これがもし夏休みじゃない時にフジテレビの27時間テレビが放送されたとしても、やはりワクワクしたことでしょう。
もしくは、夏休みの一番楽しい時には、別にフジテレビの27時間テレビがなかったとしても十分楽しかったはずです。なにしろこの時期が一番楽しいのですから。
それが、1年で一番楽しい時期である夏休みのこの時期に、なおかつ1年で一番楽しいテレビのイベントであるフジテレビの27時間テレビが放送されるという、それが無上の幸せなのです。それが奇跡のマッチメイクなのです。こんな楽しいことがありんすか!!
それに比べて日本テレビの24時間テレビ、あれはなんですか!!
日本テレビの24時間テレビは、たいしておもしろくないです。全編を通してドキュメンタリータッチだからです。
たしか十年以上前の放送で、子どもたちがみんなで折った超巨大紙飛行機を、夢を乗せて学校の屋上から飛ばすという企画がありました。ところが、その飛行機が何度飛ばそうとしてもすぐにヘニャッと墜落してしまい大失敗なのです。何度飛ばしてもです。「みんな、次で最後だからな! 最後のチャンスにかけよう!」と制限時間ギリギリで最後のチャレンジを行いましたが、やはり大失敗していました。
子どもたちは悲しがり、スタジオの出演者も唖然としていたのですが、僕はそれを見て爆笑しました。これこそが見ていて一番楽しい結果です。僕は毎回テレビの中の彼らが飛行機を飛ばす度に、テレビの前で「失敗しろ!!!」と祈っていました。そしたら本当に失敗していました。神様は、このいたいけな少年の祈りを聞き入れてくださったのですね。
でも今ではそんなこと思わないですよ。日本テレビの24時間テレビを見ても不幸を祈る気持ちにはなりません。
なにしろ僕は、夏休みが永遠に続く身になったのですから。
最後の仕事を辞めてから、どうやらちょうど5年です。2007年の夏に、最後の派遣の仕事を辞めたのです。それ以来5年間、僕はずっと夏休みであり、それはこれからも続くのです。そうなれば、本来夏休みの終わりに放送される気分の悪い日本テレビの24時間テレビですが、僕にとっては夏休みの終わりではないので、僕はまだこの先夏休みは何年も続くので、別に気分悪くは無いんです。見たいとは思わないですけど。つまらないから。とはいえ募金もしたいと思っています。年収が10億円くらいになったら、5000円くらいは番組に寄付してもいいかなと思います。
ただ永遠に夏休みといっても、僕にも宿題はたくさんあります。
読書感想文なんていうのは1日がかりの作業であり、学生時代も夏休みとはいえ読書感想文を書く日には休み気分なんて無く、その日だけは「今日は夏休みだ」という気持ちはどこかに吹き飛んでいたものです。なにしろ1日かけてやる作業があるのだから。しかも漢字の書き取りのように頭を使わなくてもよかったり、計算ドリルのように答えがひとつのものでもない。だからこそ読書感想文は面倒くさかったのです。そんなものをやっている時には、夏休みだってことは忘れてしまいます。それでも、もちろん学校には行かなくていいので夏休みなんですけど。
僕も今は、読書感想文に加えて生活体験文も同時に書き終える作業、よりもたくさんの宿題を1日でするということを毎日しなければいけないので、正確には夏休みでありながら夏休みでもない気分なんです、でも会社には行かなくていいので夏休みなんです、というそういう雰囲気ですね。読書感想文と違って、手を抜けないです。自分の作文が本屋さんで売られてしまうのだから!
夏休みの宿題、特に作文系なんていうのはやるのがイヤすぎて、僕はそんなおぞましいものは過去の学生時代の夏休み全てにおいて8月29日か30日か31日にやっていました。しかもめちゃくちゃな内容です。高校生になっても小学生レベルの文で、読書感想文の場合はひたすらあらすじをそのまま書いていました。本からコピペして原稿用紙を埋めていました。だって感想なんて「つまらない本だった」くらいしかないから。ほんとに作文が一番嫌いでした。